リソース固定のビジネスモデル
要求シンポジウムでお話を聞いて、面白そうだって思って読んでみた。
- 作者: 横塚 裕志,日経コンピュータ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日経コンピュータでの連載記事の書籍化。
書かれていることは、頷くことばかり。
- 業務プロセスとシステム開発の連動
- 価値の重視
- アジャイル
- 造らない開発
- 運用の重視
- フューチャーセンター
- 無駄な開発はしない
システム子会社という立場は、SIerより有利な部分もあると思うけど、そのリーダーシップはすごいな。勿論、実態はバラ色ではないだろうけど。
ソフトウェアがもたらす価値はステップ数や、投入されたリソース(人月)に必ずしも比例しない。コードには、技術的負債がつきものだし。だから、どちらかというと無駄なコードを書かかないっていうのが最近の考え方だと思う。
- 作者: メアリー・ポッペンディーク,トム・ポッペンディーク,高嶋優子,天野勝,平鍋健児
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/02/07
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- 作者: フレデリック・P・ブルックス Jr.,滝沢徹,牧野祐子,富澤昇
- 出版社/メーカー: ピアソン桐原
- 発売日: 2010/12/14
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アメリカのソフトウェア開発の考え方として、リソース固定、日本はスコープ固定って話もあった。リソース固定の方が、リソース(ひと一人)当たりの利益率を上げる方向に向かうし、技術者も報われる。なにより、ソフトウェア開発の特性に合致しているから、顧客にとってもメリットは大きいと思う。
その変化に対応するには、SIerとしても、規模よりも、利益率を重視した、高付加価値で、筋肉質なビジネスに転換していく必要があると思うんだ。一部の大規模レガシー(COBOLのこと)案件は別として。
本の中で、エンジニアリングの基礎は「設計」っていう認識のもと、SE基礎講座を年齢問わず、希望者に提供することにしたって話もあった。素晴らしい洞察と試みだと思う。ソフトウェアも、教育も複雑系問題に対するソリューション。適切な問題理解に基づいた,焦点のしぼられたものであれば、あるほど、価値を増す。
「Less is More」