『研修設計マニュアル』読後感
これ読んだ。
読みながらしたツイート
導入課題を読んで
研修設計マニュアル読んでいる。本自体がきちんと設計されていて好感が持てる。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
第1章、第2章を読んで
概念を識別させる練習問題もいい。何故か、こういうのはあまり見ない。普通にIDやっていたら論理的帰結として出てくるものと思うけど。。。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
第3章〜第5章を読んで
KPIとしての読書量っていいな。本当。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
第6章〜第7章を読んで
富士通ラーニングメディアは、研修の事前テストを公開しているから参考にするといい。IT系の研修会社はIDをそれなりに取り入れている場合が多い。それで全てが解決するわけでもないが。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
学習目標の例はいいね。複雑な行動の場合、成果物のレビュー観点を洗い出して、それを学習目標に設定するといい。そこから下位スキル分析ができる。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
Eラーニングをナレッジマネジメントの一貫としてとらえるというのは賛成。集合研修も含めて。LMSとグループウェア辺りを統合できればいい。そういう製品はあるがあまり活用事例ってないんだよね。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
パッケージを入れるより、安価な形でアジャイルに作っていった方が実りがあるのかも。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
訂正。活用事例を自分は知らない。
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
プログラミング研修をeラーニングのような個人の学習に還元してしまうのは、ちと、慎重になった方がいい。ワインバーグの『プログラミングの心理学』にあるような相互交流はプログラミングという行為の重要な一部
— 松下正嗣 (@masatsugumatsus) May 6, 2015
感想
人材育成担当になって、当惑している人には、ちと盛り込みすぎで敷居が高い気がする。下記の本の方が良い。
- 作者: 中原淳,荒木淳子,北村士朗,長岡健,橋本諭
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 単行本
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ある程度わかってきた人が「研修にこだわらないやり方」を模索する時にはいい本。そういうことを書いている本はあまりない。
この本に書いていないこと
どうやって設計するのか、つまり、学習対象の分析については薄いので、別の本を参照する必要がある。
個人的には研修に限らず、人材育成施策立案が有効か否かを分けるポイントは、「学習対象への理解の深さ」だと思っている。
これはいいシステムを設計できるエンジニアがシステム化対象の業務の深い理解が必要とされることと丁度同じ関係。
だから、現場のハイパフォーマーが必ずしも適任ではないし、そのレベルまで必要というわけでもないが、彼らとガチで議論できるだけの知識と技能を教育設計者は持っているべき。
逆に、幾つかの分野でそのレベルの現場で使われるスキルに対する理解がない人がいくらIDを勉強してもあまり効果的ではないと思う。