イケダハヤトさんの下の記事を読んで、思うところあるのでチト書いてみる。
(とはいえ、下の記事への反論でも、何でもない。)
なぜ、企業が未熟な新卒を育てる必要あるの?—誰が教育を担うのか - ihayato.書店 | ihayato.書店
新卒教育の機会費用
一見、新卒の学生を教育して戦力化するよりも、中途を採用したほうが合理的かもしれない。でも、出向も含めて、いくつかの会社で働いた経験からすると、中途で入っても、よっぽど裁量権を持たせない限り、その会社のやり方を学ぶコストっていうのは、それなりにかかる。
だから、新卒採用に伴う教育のコストっていうのは、その会社の文脈に依存しない、「ポータブルスキル」の教育のコストってことになる。
そうなってくると、ITや、会計みたいな、専門知識は別として、新卒を教育するコストって大したことないように思える。また、中途にしたって、その企業がまさに必要とするスキルセット、経験を持った人ってなかなか採用できないだろう。
僕のイメージでは、新卒っていうのは、「若い分、経験が少ない」っていうだけで中途採用とそんなに差はないと思う。大卒はよちよち歩きの赤ん坊ではない。立派な大人だ。
1年目から活躍する新卒なんてごろごろいる。
そういう若い、才能とやる気にあふれた新卒っていう労働市場での人材獲得競争に参加しないほうが、企業にとってはデメリットだろう。
成長支援は常に必要
競争の激しい業界なら、成長支援は新卒に限らず常に必要だ。それが企業の競争力になるし、優秀な人材をひきつけることになる。つまり、企業にとって「育てる必要のない人」というのは、存在しない。また、「適切な教育は金になる。」
教育のコストはだれが払うのか
僕の主張は、企業は引き続いて教育のコストを支払わざるを得ない、というもの。少なくとも学校で学べるようないわゆる最低限の専門知識以外は。
文系出身でIT関連の仕事している自分がいうのもなんだが、ITを筆頭に大学で勉強できるようなものについて、企業が教育することに関しては、違う動きはでてくるかもしれない。
なんだかんだ言って、きちんと専門教育受けてきた人は強い。それは企業では中々できない。
企業は、大学でしっかり専門知識を学んだ人を採用しようとするだろう。それはそれで健全だと思う。ITに関していえば、基本、文系でも教えてもいいと思う。ITとかかわらない生活なんて現在では存在しない。